米田チエさんとの日々
C ここは学校です初来所から、1週間程が過ぎた頃、眞理子さんとの会話で
「ニューヨークにいる友達から遊びに来てとずっと言われていて。」
というものが出ました。
「眞理子さん、お友達がニューヨークにいるのですか?!」
興奮気味に聞くスタッフ。
「そうなの、もう古い友人でね。私も英語が好きだから行きたくて。」
『英語が好きだから?!』
「眞理子さん、英語が好きというのは?」
「私、英会話教室に通っていまして、最近は億劫で行かなくなって。一度休むとついていけなくて・・・また、習いたいんだけど。」
『これはチャンス!!』
「眞理子さん、もしよかったら!私も英語好きなので一緒に勉強しませんか?」
塾で働いていたことがここで発揮されるとは。
「ええ、いいの?一から教わりたかったの!教えて!!」
眞理子さんも興奮気味で
「やっと教室が見付かった。明日から何を用意しておけばいい?ノート?」
言葉遣いも敬語からラフなものに。何だか距離がグッと近づいた瞬間でした。
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